マッチングアプリでの出会い:7人目

マッチングアプリで7人目に会った人とのことを書いていきます。

 

出会い

年齢は28歳。

メッセージの初めから絵文字を多用してくれたり相手からも質問をしてくれたりしたのでとても気持ちよくメッセージのやり取りができました。相手の好きな食べ物の話で盛り上がり、トントン拍子に会おうということになりました。

会う約束をしてから実際に会う予定の日まで日にちが空いてしまったので、そこからはLINEに移行してやり取りを続けました。マッチングアプリだと1日1通のやり取りでしたが、LINEに移行してからは1日2〜3通のやり取りができていました。

こちらからLINE交換を持ちかけたときに、了承の意味ですぐに相手からQRコードを送ってきてくれる人と、「いいですよ」と了承はするもののQRコードが送られてくるのを待つ人がいます。今回はLINE交換を打診すると相手からQRコードを送ってきてくれました。

 

デート当日

待ち合わせ時間になり、服装の特徴を伝え合ったにもかかわらずなかなかお互いを見つけることができませんでした。LINEメッセージだけでは埒が明かなさそうだったのでLINE通話を掛けると、すぐ近くに電話を取る素振りをする人がいて、ほぼ同時に気づきようやく落ち合うことができました。

初めて見た彼女の感想は、プロフィール写真通りの一度も染めたことがないような黒髪ロングで、小さいながらもくりっとした僕好みの可愛らしい目元をしていました。

向かったのは彼女の好きなスイーツの専門店。そのお店はカウンター席しかなかったため横並びで座ることになりました。スイーツが運ばれてきてマスクを取るのですが、横並びであることと彼女の長い黒髪に阻まれてはっきりと顔を見ることはできませんでした。

ただ、プロフィールにはちゃんと正面からの顔写真が載せてあったのでだいたいの顔は知っていたのと、ちらっと見えた横顔からすると僕好みの派手すぎない薄い顔だとなんとなくわかりました。

お店を出て近くにある大きな公園を散歩することにしました。冬なので空気は冷たいながらも雲ひとつない快晴だったので絶好の散歩日和でした。天気のいい日に女性と公園デートするという夢が叶いました。

広い公園を歩きながらいろいろな話をしました。普通にいろいろな話をするだけで彼女の人となりや価値観を知ることができました。

気づけば1時間30分くらい歩き続けていました。さすがに疲れてきたので、ベンチに腰掛けてゆっくりすることにしました。この時点で会ってから既に2時間ほど経っており、早ければ解散していてもおかしくない時間でしたが、なぜかお互いまったく帰る素振りすら見せませんでした。沈黙が訪れ「さて、そろそろ...」という間になっても彼女のほうから新しい話題を振ってくるので、彼女はまだ帰りたくないのではないかと思いました。

次のデートに誘うことも忘れませんでした。それとなく彼女の予定を聞くと来月は中旬頃まで空いていないらしく、そうなると次に会えるのは来月下旬になってしまいます。せっかくいい雰囲気になれたのに、次の会うのが1ヶ月も先だと冷めてしまうのではないかと不安になりました。

どうしようかと悩んでいると、彼女が「次の日曜日だったら空いてる」と言ってきました。その日は別の女性とのデートがありましたが、その予定は16:00からだったので、彼女とは11:00に集合して一緒にお昼ごはんを食べようということになりました。後に予定があって彼女とゆっくり過ごせないのは残念ですが、1ヶ月後になるより遥かにマシです。

いったい何を話していたのかあまり覚えていませんが、ベンチに腰掛けてからも3時間近くお喋りをしていました。あれだけごった返していた人もいつの間にかまばらになっており、あたりはすっかり薄暗くなっていました。

何の気無しに「ご飯でも行く?」と聞くと二つ返事で「うん」と。この時点で会ってから5時間が経過していました。

公園を出て駅前商店街のほうへ向かっていると、彼女が「この時期になると手が冷たくて真っ白になる」と話しかけてきました。僕は彼女の差し出された手を一瞥して「ほんとだ」とだけ応えました。

今思うとあれは手を繋ぐ絶好のチャンスだったような気がしてなりません。もしかしたら彼女のほうも手を繋いてほしくてそんなことを言ってきたのかもしれません。差し出された彼女の白い手にそっと触れ、そのまま手を握ったとしても許されていたかもしれないことを考えると悔しくて仕方ありません。

そのとき僕は両手をコートに突っ込んで、次のデートが決まっていることの安心感と、初回デートがこんなにも長引いていることの嬉しさで頭がいっぱいでした。経験の少ない超奥手だとこんなわかりやすいチャンスすら逃してしまうのです...

適当なお店で夕食を食べました。そんなに混んでいない店だったので、料理を食べ終わった後も居座ってまたお喋りしていました。またしてもいったい何をそんなに話していたのか覚えていないのですが、気づけばお店に入ってから3時間が経っていました。

実はこのとき、マスクを取った彼女の顔を初めて正面から見ることができました。マスクを取っても彼女に対する印象は変わりませんでした。つまり僕好みの容姿をしていたということです。

時刻は21:00過ぎ。お互い次の日も仕事なのでさすがに帰ることにしました。電車に揺られ自宅の最寄り駅でスマホを見ると彼女からLINEが来ていることに気づきました。送信時間を見ると改札で別れてから数分後に送ってきてくれたようでした。

今までデート後に女性のほうからLINEを送ってきてくれることは何度かありましたが、別れてすぐに送ってきてくれたのは彼女が初めてだったので非常に嬉しかったです。

 

その後

デート後もいい雰囲気でLINEのやり取りを続けていました。翌日になって彼女から、非常にショックなことがあったため気分が落ち込んでいる、人と会える気分ではなくなってしまったので、申し訳ないが日曜日のデートはリスケさせてほしい...と連絡が来ました。

僕自身、日曜日のデートは非常に楽しみにしていたのでかなりショックではありましたが、それよりも今は彼女を元気づけることのほうが大事だと思いました。心配している、いつでも話を聞くから連絡してきてほしい、元気になったらまた一緒に出かけようということを伝えました。

可能性としていろいろ考えることはできます。ですが僕は彼女のことを信じて今はただ待つことにします。彼女のメンタルが一刻も早く回復してくれることを願っています。

 

振り返り

13:00に待ち合わせて解散したのが21:30、実に約8時間にも及ぶ長尺デート。間違いなく今までで最長です。

デート中に手を繋げたかもしれないチャンスを逃したこともそうですが、もしかしたらお持ち帰りのチャンスすらあったのかもしれません。経験が圧倒的に足りていない僕ですらその可能性を感じました。

デート中に日和って行動できなかったというわけではなく、そのときは手を繋げるとかお持ち帰りできるという発想すらありませんでした。デート後、ふとしたときにようやく気づくのです。

彼女が勇気を振り絞ってそういう雰囲気になるように努力していたかもしれないとすると、僕の愚かさによってその行為を踏みにじってしまったことになります。

今もただ「彼女のことを信じて待つ」ことが正しいのだと思って特に何もしていませんが、実は他にすべきことがあるのかもしれません。そして彼女はそれを待っているのかもしれません。

しかしそうすることによって嫌われるのではないかという考えが思い浮かび、やっぱり何もしない(できない)ことを選択してしまうのです。

今度こそ2回目のデートに行ける...!と期待していたのは事実です。しかしこうも直前になって中止になるということが続くと、僕には2回目のデートには行けないという呪いでもかかっているのではないかと思ってしまいます。

婚活を始めてそろそろ半年... 正直、少し疲れています...